ウェブサイトにパンくずを付けたいな、構造化データにしつつ、ブラウザでも表示されるようにしたいな、JSON-LD でまとめて簡単に実装できるの無いかな、と WordPress のプラグインを見ていたら、色々なのがありますね。
その中から評価の高い「Markup (JSON-LD)」を試してみました。
⇒ WordPress オフィシャルページ Markup (JSON-LD) structured in schema.org
Markup (JSON-LD) の設定
プラグイン新規追加で、「Markup (JSON-LD)」を有効化後、左のメニュー欄に「Schema.org 設定」というメニューが追加されます。クリックすると、「Schema.org list」と「Schema.org Config」というサブメニューが表示されます。
Schema.org list
「Schema.org list」をクリックすると、Schema.org 設定一覧が表示されます。
このプラグインで設定できるタイプは、この11項目です。一般的によく使うものが揃っていますね。各タイプをクリックすると、登録内容を編集できます。
↓ に、各タイプの説明をまとめました。自分のウェブサイトに必要なものだけ実装できます。
タイプ | 説明 |
---|---|
Article | 記事一般。ニュースやブログ投稿も含まれる。 |
Blog Posting | ブログ投稿 |
Breadcrumb | パンくず |
Event | イベント情報 |
Local Business | 店舗やオフィスの営業情報 |
News Article | ニュース記事 |
Organization | 企業・組織情報 |
Person | サイト管理者情報 |
Site Navigation | サイトのナヴィゲーション(メニューなど) |
Video | 動画 |
Web Site | ウェブ・サイト情報 |
Schema.org Config
「Schema.org Config」では、構造化データの圧縮を設定できます。「Enable」にチェックを入れると、データの改行、余白をなくして出力されます。
実際にどのように反映されているのか、HTML を確認してみました。
↓ こちらは圧縮されていない状態です。改行、余白が入っていて目視でも見やすいです。
↓ こちらは圧縮された状態です。改行がなく、ずらずらと書かれていて、目視では見づらいです。
他の SEO プラグインとの競合
他の SEO 機能のあるプラグインやテーマを利用していて、構造化データのオプションを有効にしている場合、データがダブってしまうことが考えられます。その場合、どうなるのでしょうか?Google の構造化データテストツールを利用して、調べてみました。
このサイトでは、All in One SEO Pack を利用しているので、そちらの Schema Setting と、こちら Markup (JSON-LD)、どちらも利用した場合を考えてみます。
All in One SEO Pack、Markup (JSON-LD) 両方ともに同じタイプを登録した場合
All in One SEO Pack は、タイプを自分で選択できず、様々な構造化データが自動で書き込まれます。Google のテストツールで何が検出されるのかは場合によるようですが、このサイトの投稿ページだと「Article」タイプで検出されていたので、Markup (JSON-LD) にも「Article」を登録してみました。
この状態で 構造化データテストツールで検証してみると・・・
二つともエラーにならずに、Google にちゃんと読み込まれていますね。
出力された HTML を確認すると、head の中に、All in One SEO Pack と Markup (JSON-LD) の script タグが、別々に生成されています。
構文的にエラーはないとのことのようですが・・・、でも情報がダブってしまうのはよくないと思うし、HTML も余計に長くなってしまうから、どちらか一つのみ有効にした方がいいのでしょう。
All in One SEO Pack、Markup (JSON-LD) に異なるタイプを登録した場合
All in One SEO Pack で「Article」、 Markup (JSON-LD) で「Breadcrumb」を登録して、構造化データテストツールで検証しました。
それぞれのタイプが、Google に読み込まれていますね。
HTML を確認すると、head の中に、script タグが、別々に生成されています。
問題なさそうです。