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【CSS】Flexboxを使いこなす – その3 Flexアイテム(子要素)のプロパティ

CSS Flexboxを使いこなす – その1CSS Flexboxを使いこなす – その2 の続きです。

前回までにまとめたこと

これまでのプロパティは、Flexコンテナ(親要素)の方に記述をして、Flexコンテナ内のFlexアイテム全体に値を指定していましたが、今回のプロパティは、各Flexアイテム(子要素)にそれぞれに値を指定します。

flex-grow プロパティ(Flexアイテムの伸びる倍率)

Flexコンテナ(親要素)に全てのFlexアイテム(子要素)を格納してなおスペースが余る場合、そのスペースを自動的に埋めるための各Flexアイテムの伸びる倍率を指定します。

(デフォルト flex-grow: 0 マイナスの値は無効)

/* 親要素 display:flex; の記述は必須 */
.flex-container {
	display: -webkit-box;
	display: -ms-flexbox;
	display: flex;
	}

/* 子要素 それぞれの子要素に適当な値を指定 */
.flex-item {
	-webkit-box-flex: 0;
	-ms-flex-positive: 0;
	flex-grow: 0;
	}

例)
Flexコンテナ(親要素)に、widthが30px の6個のFlexアイテム(子要素)は入っています。
左詰めで、右側に96pxの余りのスペースがあります。

全てのFlexアイテム(子要素)に、flex-grow:0と、同じ値を指定すると、余りのスペースは6等分され、96px÷6=16pxで、各Flexアイテムは16pxずつ伸びます。

flex-growに異なる値を指定すると、余りのスペースはその割合で分配されます。
↓の図の場合、2番目のFlexアイテムのみflex-grow:3で、他はflex-grow:1なので、2番目は他に比べて3倍伸びます。

サンプルページ: flex-grow.html

flex-shrink プロパティ(Flexアイテムの縮む倍率)

Flexアイテム(子要素)のサイズの合計が、Flexコンテナ(親要素)のサイズを上回ってしまう場合、自動的にFlexコンテナの中に収めるために、各Flexアイテムの縮む倍率を指定します。

(デフォルト flex-shrink: 1 マイナスの値は無効)

/* 親要素 display:flex; の記述は必須 */
.flex-container {
	display: -webkit-box;
	display: -ms-flexbox;
	display: flex;
	}

/* 子要素 それぞれの子要素に適当な値を指定 */
.flex-item {
	-ms-flex-negative: 1;
	flex-shrink: 1;
	}

例)
Flexコンテナ(親要素)に、widthが50px の6個のFlexアイテム(子要素)は入っています。Flexアイテムの幅の合計は、Flexコンテナより48px小さいです。

全てのFlexアイテム(子要素)に、flex-shrink:1と、同じ値を指定すると、はみ出した部分は6等分され、48px÷6=8pxで、各Flexアイテムは8pxずつ縮みます。

flex-shrink:0とすると、そのFlexアイテムは、オリジナルのサイズを維持します。それ以外の数値を指定されたFlexアイテムが、その数値の比率で縮みます。
↓の図の場合、2番目と3番目ののFlexアイテムのみflex-shrink:0なので、オリジナルの50pxを維持します。他はflex-grow:1なので分割され縮みます。

サンプルページ: flex-shrink.html

flex-basis プロパティ(Flexアイテムのサイズを指定)

各Flexアイテム(子要素)のサイズを指定できます。widthとほぼ同じですが、後に記述するflexショートハンドに含められるので便利です。

(デフォルト flex-basis: auto

/* 親要素 display:flex; の記述は必須 */
.flex-container {
	display: -webkit-box;
	display: -ms-flexbox;
	display: flex;
	}

/* 子要素 それぞれの子要素に適当な値を指定 */
.flex-item {
	-ms-flex-preferred-size: auto;
	flex-basis: auto;
	}

例)
Flexアイテム(子要素)に、flex-basis:autoを指定すると、元のサイズを維持します。
↓の図の場合、5番目のFlexアイテムのみ、flex-basis:150pxが指定されているので、サイズ変更されています。

サンプルページ: flex-basis.html

flex プロパティ(flex-grow、flex-shrink、flex-basisをまとめて指定するショートハンド)

flex-grow、flex-shrink、flex-basisを個別に指定するよりも、flexプロパティを利用してまとめて指定する方を、W3Cで推奨しているようです。

(デフォルト flex: 0 1 auto

/* 親要素 display:flex; の記述は必須 */
.flex-container {
	display: -webkit-box;
	display: -ms-flexbox;
	display: flex;
	}

/* 子要素 それぞれの子要素に適当な値を指定 */
.flex-item {
	-ms-flex-flex: 0 1 auto;
	flex: 0 1 auto;
	}

「flex:」に続けて、スペースを開けて、「flex-grow」「flex-shrink」「flex-basis」の順に指定します。

「flex: 0 1 auto」なら、「flex-grow: 0」「flex-shrink: 1」「flex-basis: auto」となります。

また、「flex: auto」「flex: none」という値も指定できます。
「flex: auto」=「flex: 1 1 auto」
「flex: none」=「flex: 0 0 auto」

サンプルページ: flex-shorthand.html

align-self プロパティ(各Flexアイテムの垂直方向の配置を指定)

align-items プロパティでは、Flexコンテナ(親要素)の中にある全てのFlexアイテム(子要素)に対して同じ配置を指定しますが、align-selfは、それぞれのFlexアイテムに個別に配置を指定します。

(デフォルト align-self: auto

/* 親要素 display:flex; の記述は必須 */
.flex-container {
	display: -webkit-box;
	display: -ms-flexbox;
	display: flex;
	}

/* 子要素 それぞれの子要素に適当な値を指定 */
.flex-item {
	-ms-flex-item-align: auto;
	-ms-flex-grid-row-align: auto;
	align-self: auto;
	}

align-self プロパティに指定できる値は、align-items プロパティと同じです。

「align-self: auto」align-items プロパティで指定された値を維持
「align-self: flex-start」上揃え
「align-self: flex-end」下揃え
「align-self: center」中央揃え
「align-self: baseline」ベースライン揃え
「align-self: stretch」Flexコンテナの高さ、もしくはコンテンツが一番多いFlexアイテムに合わせる

「align-self」の値は、「align-items」より優先されます。

サンプルページ: align-self.html

order プロパティ(Flexアイテムの並べ替え)

HTMLの記述の順番を変えずに、Flexアイテムの配置の順番を変えられます。

(デフォルト order: 0

/* 親要素 display:flex; の記述は必須 */
.flex-container {
	display: -webkit-box;
	display: -ms-flexbox;
	display: flex;
	}

/* 子要素 それぞれの子要素に適当な値を指定 */
.flex-item {
	-webkit-box-ordinal-group: 1;
	-ms-flex-order: 0;
	order: 0;
	}

サンプルページ: order.html

おしまい!

⇒ 次回、CSS Flexboxまとめ です。

⇒  Flexbox を使いこなす – その1

⇒  Flexbox を使いこなす – その2

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