Google Search Console その2 検索パフォーマンス

その1 Google Search Console に登録
その2 検索パフォーマンス ←(今回)
その3 URL 検査
その4 インデックス
その5 拡張
その6 セキュリティと手動による対策 / リンク
その7 その他のツール・ヘルプまとめ

検索パフォーマンスの見方・使い方

左のメニュー欄の「検索パフォーマンス」をクリックすると、デフォルトでは ↓ のような具合に表示されると思います。
このサイトのデータです。個人的な備忘録という感じでまったく SEO を行っていなかったのですが、それでもクリックされることがあったのか、と思うとうれしいですね。SEO を行うことで、どのようにデータが変わっていくのか、今後検証していきたいと思います。

ここで示されるデータは、Google 検索 での表示、それをユーザーがクリックした数であって、他の方法でのサイトへのアクセス(外部リンク、SNS 経由、ブックマーク登録、直接 URL 入力、他の検索エンジン経由、など)は含まれません。そういったデータは Google Analytics で解析できます。

絞り込み条件

検索パフォーマンスのページの一番上の部分、指定した絞り込み条件が、その下のグラフに反映されます。
デフォルトの条件は、「検索タイプ」と「日付」、さらに新規の条件を追加する方法は2つあります。

検索タイプ


「検索タイプ」をクリックすると、「フィルタ」と「比較」が選べます。

デフォルトでは、「フィルタ」タブの「ウェブ」が選択されています。
「画像」「動画」は、それぞれ Google 検索の、「画像検索」「動画検索」を意味しています。ここで選択した条件が、グラフに反映されます。

「比較」タブで2項目を選択すると、グラフに2項目が同時に反映されます。

日付

「日付」をクリックすると、対象となるデータの期間を選べます。
デフォルトでは、「フィルタ」タブの「過去3か月間」が選択されています。
「最新日」(閲覧している日の2日前)~「過去16か月間」まで選べます。また、「カスタム」を選択すると、解析したい期間を自由に選べます。

「比較」タブで、2つの期間を選択すると、グラフに2つの期間が同時に反映されます。

新規条件追加 ①

「+ 新規」をクリックすると、新規の絞り込み条件を追加できます。
「検索キーワード」「ページ」「国」「ディバイス」「検索での見え方」の項目の中から選びます。


項目を選択すると、更に条件の詳細を指定できます。

「比較」を選択すると、2条件が、グラフに同時に反映されます。

新規条件追加 ②

検索パフォーマンスの下の方、Google 検索データの欄でも、絞り込み条件を追加できます。
例えば、↓ の場合、「クエリ」の中の1行目の検索キーワード「ドロップダウンメニュー レスポンシブ」をクリックすると、それが絞り込み条件に追加されます。

グラフ

グラフの上部に、総数、平均のデータが表示され、それをクリックすると、その項目が日ごとのデータになり、グラフに反映されます。また、このグラフは、上の絞り込みで設定された条件の範囲で表示されます。

合計クリック数

Google 検索で、ユーザー「がクリックして、サイトに訪れた総数です。この総数は、上の絞り込み条件で限定された範囲での値となります。
デフォルトで、クリック数はグラフの項目として選択されていて、水色の線で、日ごとの値として表示されています。

合計表示回数

Google 検索で、ユーザーの検索結果に、自分のサイトへのリンクが表示された総数です。この総数は、上の絞り込み条件で限定された範囲での値となります。
デフォルトで、クリック数はグラフの項目として選択されていて、青色の線で、日ごとの値として表示されています。

平均 CTR

表示されたうち、実際にクリックされた割合の平均値です。
ここをクリックすると、グラフに緑色の線で、日ごとの値として表示されています。

平均掲載順位

検索結果にサイトのリンクが表示されたときの掲載順位の平均値です。
ここをクリックすると、グラフにオレンジ色の線で、日ごとの値として表示されています。

グラフの日ごとの値

グラフの上にカーソルを重ねると、日ごとの各項目の値が表示されます。

Google 検索データ

ユーザが Google 検索を行った際のデータの一覧です。
「クリエ」「ページ」「国」「デバイス」「検索での見え方」「日付」の6種類が選べ、表示されるデータの項目は、上のグラフの項目として選択されたものと同じになります。
デフォルトでは、「クリック数が多い順」>「表示回数が多い順」で表示されています。各項目をクリックして優先順位を入れ替えたり、項目脇の「↓」をクリックすると「少ない順」に並べ替えられます。

各データ(行)をクリックすると、上のグラフの絞り込み条件となります。

検索パフォーマンスから分かること

こんな風にデータが示されても、じゃあ、パフォーマンスを上げるためには何をすればいいのか?ということですが、Google のヘルプに対策らしきものが書かれています。

サイトのトラフィックが減少した理由

ここに書かれていることは、Google が言っているんだから、しっかり理解する必要があると思いますが、URL 検査で確認できるような SEO 的にミスはないか検証しましょう、というような内容です。

私のこのサイトのデータはまだまだ少なくて、ここから分かることは少ないのですが、自分なりに思ったことを、次回 SEO 対策を見返したときに参考になるよう、まとめてみます。

掲載順位は高いのにクリック数が少ない

「reload wordpress」というキーワード検索において、掲載順位は 5.3 位、表示回数もそこそこあるのにまったくクリックされていません。これはなぜでしょう?

実際に自分で Google で検索するとこのように表示されました。

なるほど、なるほど。説明文が良くありませんね。というより、検索結果表示用の説明文を用意していないので、ページの冒頭部分がそのまま引用されてしまっています。説明文を、簡潔に内容を伝えるようなものにすることで、クリック数は上がるのでしょう。
先日まとめた WordPress の All in One SEO Pack では、それぞれの説明文を設定することができます。他のプラグインや SEO 用テーマ、WordPress じゃなくても、様々なアプリがあるので、そういうものを利用して、適切な説明文を記述することは大切ですね。
また、リッチリザルト(後日まとめます)などを利用して、検索結果に分かりやすく表示させるということもできるのだと思います。

掲載順位が非常に低い

検索パフォーマンスでは、掲載順位は100位までしか表示されないので、それより下の順位に関しては分からないのですが、検索順位の低い方から並び替えてみると、こう表示されました。

自分が検索するとき、9ページ目までなんて見ないんで、「css 角丸」というキーワードで、しつこく検索している人がいるんだなー、なんて思いましたが、そんな内容の記事、自分は書いたのかな、と思い、何がヒットしているのか確認すると、これでした。

ボタンジェネレーターに関する記事で、検索キーワードと記事の内容にズレがありますね。
検索順位が低いというのは、関連性が低いということなんでしょうが、こんな9ページ目までしつこく検索する人がいるキーワードだ、ということかもしれません。「css 角丸」というキーワードに沿うような内容は、需要があるかもしれないので、例えば「ボタンジェネレーター」の記事が、自分にとって大切なページで、そこに集客したいとおもうなら、「css 角丸」に関連したページを作成して、誘導するということもできるのでは、と思いました。工夫が必要ですね。

特定のページにおける検索キーワードを確認する

「ページ」で特定の URL を選択し、絞り込み条件に加え、そのページに関するクエリを確認します。
https://web.hazu.jp/overflow-wrap-word-break/で絞り込んでみました。

キーワードごとの数値を確認すれば、どのような需要でユーザーはこのページをクリックしたのか、Google は検索結果を表示するにあたりどのような評価をしたのか、が分かります。自分の想定していたものとズレがあるのなら、想定したキーワードでヒットするように内容を見直さなくてはいけない、といえるでしょう。
このページの場合、私は、「overflow-wrap (word-wrap) と word-break の違い」についてまとめたのですが、検索キーワードを見ると、「効かない」というワードがたくさん見られます。一方、「違い」というワードはほとんどありません。つまり、「効かない」ということに需要があるわけで、そういった内容も含めれば、需要により応えられるページになると考えられます。

(そもそも)検索結果の掲載順位について

掲載順位が高いというのは、ユーザーの需要にマッチした情報を、検索結果に表示できているということになります。
一方、インデックスや URL に不備(次回以降これについてまとめます)があるわけでもないのに、検索結果に上がってこないとなると、Google の方でその情報が需要にマッチしていると判断していないとうことになります。

掲載順位は、外部リンクに大きく影響されるというのは有名な話ですが、多くの人が知りたいと思うコンテンツは被リンクを得やすいというのはその通りだし、特に立ち上げたばかりの若いサイトがやるべきことは、内容を充実させていくというのが一番大切なんでしょうね。
プラスアルファ、SEO の技術的なことを合わせて行っていくということなんでしょうね。

まだまだ、検索パフォーマンスを見て気が付くことが出てくると思うので、追記していきます。